記事は毎週土曜日(2021/7~)に更新していました。

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インド旅行

2021年10月02日

[印度旅行] 83 体幹が鍛えられるバス【コーチン】

2013年12月に最後になるはずだったインドへ。
列車でゴアから出発し、次の街へ向かっていた。


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コーチンで列車から降りた。
ゴアよりも南にあるケララ州の街である。
駅の近くよりも海に近い場所で宿を取りたかった。何故か評判は良くないけど…。
歩いて行くには距離があるようで、バスに乗った。
座席は空席があるものの、ほぼ埋まっていた。
立っている人は2人ほど…。
つり革を見つけて掴み、立っていることにした。
急ブレーキがかけられた。
私はバランスを崩し、転けないように握っていたつり革を利用しつつ踏んばった。けれど、踏ん張り切れず身体がつり革と共に1メートルほど前に流された。
つ、つり革が動いた⁉︎
つり革は天井の棒に通されただけで、固定されていなかったようだ。
 
固定されていなかった事を確認もせずにいた私が悪いのかもしれない。
後から思えば、千切れなかっただけマシなのかもしれない。当時の私はそんな風に思えず…。 
 
やってくれるやん。さすがインド!
 
『つり革に頼ってはいけない』と学習した。
 
私がつり革に振り回されているのを見て、席を譲ってくれようとした現地の人がいた。しかし断ってしまった。
その後も前後左右へと振り回されて、このつり革を攻略できた頃、海の近くに到着した。
 
宿を見つけて、落ち着いた頃には夕方の赤い日差しが周りの建物を照らしていた。
暗くなる前に出かけようと部屋のドアを開いた。



それはまた次のお話
 
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nazekaindoka at 18:30|PermalinkComments(0)

2021年09月25日

[印度旅行] 82 ジェネラルじゃないのに【ゴア】

2013年12月に最後になるはずだったインドへ。
ゴアの小さな駅から出発する列車に乗り込んだ。

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中には人がたくさん乗っていた。
スリーパーと呼ばれる3段ベッドのエアコンのない車両だった。中段のベッドは折り畳まれて、下段のベッドに3〜4人が座っていた。上段には人が寝転んでいた。
 
切符を見ながらベッドを探した。探しているうちに列車は出発した。

私のベッドは上段だった。
 
見つけた場所には男性が寝ていた。
男性の足首を叩いた。男性は起きてくれない。
 
車両なのかベッド番号なのか分からないが、何か間違えたかもしれない。
まわりの人に尋ねた。場所は間違っていないようだ。
 
とにかくこの男性を起こして話をしなければならない。
そんな考えが過ぎった時に車掌が来た。切符を見せた。場所は間違いない。
車掌は寝ていた男性を叩き、揺り動かし、起こし、話をした。
男性は何事もなかったかのように起き上がり、上段のベッドから降りてくれた。
 
私は荷物をベッドに上げ、上段のベッドによじ登り荷物を枕にして横になった。
予約していて良かったと安堵しつつ不必要に温もりのあるベッドで眠った。
 
列車を降りて、街へ向かった。

それはまた次のお話
 
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2021年09月18日

[印度旅行] 81 待ち時間【ゴア】


2013年12月に最後になるはずだったインドへ。
ゴアのビーチに滞在中

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ゴアのビーチは場所によって独特の雰囲気がある。
ある場所はのんびりとしているけれど、一人にさせてくれなかったり、別の場所は音楽を爆音で流して、落ち着かない上に一人にさせてくれなかったり…。
雰囲気は違っていても共通して、一人にさせてくれない。
 
ゴアから離れる列車は夜に出発する。
列車の時間まで海の見える砂浜のレストランで食事を終え、飲み物をテーブルに置いて本を読んでいた。
 
レストランのスタッフの一人が話しかけてきた。
私が暇に見えたのだろうか?
 
このスタッフはブータンから出稼ぎに来ているらしい。
ブータンの話をしてくれた。
出発の時間が迫っていた。もっと聞きたかった気持ちを堪えてレストランを出た。
 
予約していたタクシーに乗り、駅に着いた。
運転手は私を下ろすと入り口の方向を指し示して、車の向きを変えて行ってしまった。
とても小さな駅だった。
夜に一人だと心細くなりそうな駅。
 
しかし一人ではなかった。他にも乗車するお客さんがいた。
しばらく待っていると、欧米人と思われる男性が持っていたギターを弾きはじめた。彼と共に旅行をしていると思われる欧米人女性が合わせて歌い出した。
 
虫の声しか聞こえない夜の闇に、ギターの奏でる柔らかいメロディと線が細いけれどしっかりした歌声が広がっていた。
 
欧米人たちの小さな演奏会で、小さな駅の夜が和んだような気がした。
 
列車が定刻より数十分ほど遅れて到着した。
慌てて乗車し、列車の混み具合に怯んだ。

それはまた次のお話
 
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2021年09月04日

[印度旅行] 80 大問題【ゴア】


2013年12月に最後になるはずだったインドへ。
ゴアのパロレムビーチから別のビーチへ

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パロレムビーチから違うビーチに行きたくなり、
ローカルバスで移動した。
 
部屋探しの途中で、あっちに部屋があると誘導された。
オーナーと思われる女性に部屋を見せてもらった。コテージっぽい部屋だった。
ベッドには蚊帳がある、なくてもいいけれど冷蔵庫もある。
悪くない。 
しかし、気になることがあった。
 
「アレが嫌なんだけど」(英語)
と蚊帳の上のアレを指差した。
 
アレは爬虫類っぽい顔をしている。顔だけでも7cmぐらいで体長は40cmぐらいあるように見えた。
お顔立ちからイグアナなのかトカゲなのかカメレオンなのか…。
 
アレは蚊帳の上から こちらの様子を気にしているようにも見える。
 
女性は当たり前のように告げた。
「ノー プロブレム」
 
えっ⁈どういうこと⁈
毒は持っていないって事?
同居させる気なのか?
毒は持ってなくても嫌やねんけど…
 
私は叫んだ。
「ビッグ プロブレム」
 
女性は動じずに同じ言葉を繰り返す。
「ノー プロブレム」
 
私も負けずに繰り返す。
「ビッグ プロブレム」
 
しばらくすると女性はアレを部屋から追い出してくれた。
爬虫類っぽい顔の生き物は部屋から出て、遠くにいった。トカゲの一種と思わせる尻尾を部屋の外に置いていった。

 
この浜辺で滞在しゴアから離れる事を考え始めた。
それはまた次のお話
 
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2021年08月28日

[印度旅行] 79 構わないでちゃん【ゴアのパロレム】


2013年12月に最後になるはずだったインドへ。
クリスマス前にゴアのパロレムで滞在中。

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再び夕暮れに浜辺へ向かった。
海風が私の髪をかきあげる。
ビーチサンダルを手に持ち裸足で浜辺を歩く。
 
夕陽と風が心地いい。
 
インド人の男性と思われる人に話しかけられた。
部屋があるよ!見においでよ!
 
心地いい時間は唐突に終了してしまった。
 
大きな荷物を持っていない私に…
この違和感を思い出した。気になる、気になる。
質問したい衝動に駆られる。深追いしたら面倒になりそう…、なんて考えていた。
 
部屋はあるから要らないよ。
 
と断ったはず、……何故かそのまま立ち話。
話し続けていると友達と思われるインド人男性がやってきて、欧米の女性もやってきた。
 
英語で話し続けると疲れてきた。
 
気がつけば日は沈み、あたりは暗くなってきた。
帰るね!と唐突に伝え、強引に帰った。
 
宿に戻った私はやっぱり一人が落ち着くとあらためて感じた。
 
 
次の日は別のビーチに行こうと思った。
それはまた次のお話
 
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